晃洋書房 御中 メールフォーム (20170715送信UP)

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御社の出版物にも、歴史認識に関連する本があるので
送信させていただきます。

私は長らく歴史学の方法論に関心を持ち続けていました。

2000年過ぎ頃に、実証主義歴史学の「実証手順」を説明する本、
今井登志喜『歴史学研究法』東大出版1935年が、
出版物から消えてしまったのに気づいたのです。

それで、これはおかしいと思って、今井著を全文サイトUPしました。
さらに、今井著をもっと簡単にして、誰でも日常的に参照できるようにと、
今井の方法をレジュメにしようとしました。

そして、手続きの適用実例を、と思って手に取ったのが、
秦郁彦『南京事件ー虐殺の構造』中公新書1986だったのです。

私はそのp131にある、元兵士日記の現物写真版が、
ニセモノだとわかりました。

以来私は、中国のニセ情報工作(南京事件・慰安婦問題)について、
2010年から警鐘を鳴らし続け、
この2.5年で2500ヵ所以上、メール送信してきました。

韓国・香港・台湾の日本研究所の他、
2015年5月の欧米系研究者達による「日本の歴史家を支持する声明」賛同者187名の内、

100名以上に送信を終わりました。米英独仏加等(以下・リスト)
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/170707kaigai.nihonn.kennkyuusya.meibo.html

海外にも相当送信して、誰も反論しない、高度に確定的な疑惑です。

しかし、私の手元に、資料現物に関する調査結果や、
疑惑の当事者の証言など、直接的な材料があるわけではありません。

疑惑の当事者たちの考えや、沈黙した送信先で何が起きたか、
調査してみていただけませんか?そしてご意見をお伺いしたいものです。


メールタイトル「慰安婦問題専門家たち(日本人)の重大疑惑」
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/170703OpenLetterinSupportofHistorians.html

***
歴史認識問題の専門家たちに、ニセ情報工作の疑惑が発生しています。

慰安婦問題では、訴訟の担当弁護士「渡辺春己弁護士」と、
慰安婦問題専門家の第一人者「吉見義明氏」に関しての、重大疑惑です。

「渡辺弁護士」は、
『歴史の事実をどう認定しどう教えるか』 教育資料出版社1997・p190

で、「吉見義明氏」と慰安婦問題について鼎談中、
   【1935年の実証主義・東大西洋史・今井登志喜『歴史学研究法』】
を紹介しています。

しかし、彼はその中で、今井登志喜が言及している、
以下のような「虚偽」の部分をカットします。

***
[虚偽の例]
 1、自分あるいは自分の団体の利害に基づく虚偽
 2、憎悪心・嫉妬心・虚栄心・好奇心から出る虚偽
 3、公然あるいは暗黙の強制に屈服したための虚偽
 4、倫理的・美的感情から、事実を教訓的にまたは芸術的に述べる虚偽
 5、病的変態的な虚偽
 6、沈黙が一種の虚偽であることもある

事件の当事者の報告は、その事件を最もよく把握している人の証言だ、
という意味では最も価値がある。

しかし一方、当事者はそのことに最も大きな関心を持っているために、
時として利害関係・虚栄心などから、真実を隠す傾向がある。

この点においては、第三者の証言の方が、信頼性が高くなる。
錯誤はなくても虚偽が入るのだ。(当事者報告の虚偽の可能性)
***


今井登志喜「方法論」の本の中で、これだけしっかり説明されている部分を、
慰安婦問題の話題で完全カットするのは、意図的な方法論の隠蔽です。

また「渡辺弁護士」が、
今井が以下のように具体的に述べた「真贋判定の手続き」を、
「他の研究者たちに対して隠蔽した」ことは確実です。

研究者たちの誰一人として、以下の作業を実行した者は、いなかったからです。

***
(1)偽作でないかどうか(真贋の検討)

1. その史料の形式が、他の正しい史料の形式と一致するか。
  古文書の場合、紙・墨色・書風・筆意・文章形式・言葉・印章などを吟味する。
2. その史料の内容が、他の正しい史料と矛盾しないか。
3. その史料の形式や内容が、それに関係する事に、発展的に連絡し、
  その性質に適合し、蓋然性を持つか。
4. その史料自体に、作為の痕跡が何もないか。
  その作為の痕跡の吟味として、以下のようなことが挙げられる。

   (1) 満足できる説明がないまま遅れて世に出た、というように、
        その史料の発見等に、奇妙で不審な点はないか (来歴の検討)
   (2) その作者が見るはずのない、またはその当時存在しなかった、
        他の史料の模倣や利用が証明されるようなことがないか。
   (3) 古めかしく見せる細工からきた、
         その時代の様式に合わない、時代錯誤はないか。
   (4) その史料そのものの性質や目的にはない種類の、
         偽作の動機から来たと見られる傾向はないか。
***

「吉見義明氏」が提出した証拠資料も、権威者たちが協力していたことと、
真贋検討法(今井「史料批判」)が彼らによって消されていたこと、等のために、

真贋判定が公開されないまま、本物とみなされてしまっていました。

  (最近まで、「史料批判」という言葉は、今井登志喜「史料批判」とは、
    全く別の内容で説明されていました。)

「吉見氏」には、慰安婦問題にからむ、南京事件での医師日記発掘という、
中国系の疑惑文献関与の事実があります。(『現代歴史学と南京事件』柏書房2006)

(彼はその医師日記を、古本屋で見つけたと言うのです。
 医師がそのような日記を、古本屋に売るかどうか、考えてみて下さい。)


***
このメールで紹介されている、別の送信メールでは、

秦郁彦『南京事件』中公新書にあった「ニセ文書」、

南京事件の根本史料とされていた、
偕行社『南京戦史資料集』全体への疑問も述べています。

その別のメールというのは、
  「日本会議」国会議員190人、等 にも送ったものです。
それは以下のページです。 内容が多いので、こちらにも書きます。

(天皇制の疑問(古墳時代と天皇家)
・南京事件・慰安婦問題・追加発見の疑惑文書)
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/170630hananposyuukai.html

731部隊に関しても、先日5日
の毎日新聞送信メールで疑問を述べています。

出てくる資料に対する、虚偽と偽作についての方法論的な考察が、
視野に入っていないのは問題です。

関心のある皆様方全員でこの情報を共有して下さるよう、切に希望しております。
膨大な送信を続けていますが、どこからも反応がありません。

ご意見を頂ければ大変有難いです。

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