岡田充 先生          (20170818送信UP)

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NHK「731部隊の真実」検索で、以下のページに先生のご発言を見つけました。
https://gunosy.com/articles/aRz2d

しかし私は、NHKの番組は、印象操作著しいと思いました。

満洲農村部は、給水事情も衛生事情も非常に悪く、
極寒の地でもありました。日本人には厳しい所です。

小説家・宮尾登美子氏が、昭和20年3月に満洲に渡っています。
夫の仕事である、開拓民のための学校開設に、同行したのです。

その水のない有様は、日本人には想像を絶します。
衛生事情も非常に悪いものでした。

<宮尾登美子『朱夏』より満洲の水事情>
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/170817miyaotomiko.syuka.mizu.html
(広大な満洲では、インフラ整備はかろうじて都市のみ?)

日本人が満洲経営を考えたら、これらの対策に、知恵を絞るのは当然です。
満洲で給水・防疫を担当していた部隊は、ここだけだったようです。

そして 生体実験や細菌戦の研究は大変そうです。

では、給水・衛生・極寒等の対策研究は、していなかった、
という方向で、説明できるのでしょうか。


また、裁判国・ソ連理解のためには、スターリン大粛清や、
日本人のシベリア抑留も、説明するべきです。

「大粛清」では、1937・8年に、68万人が死刑判決を受けました。
またシベリア抑留では、最低でも4万人(名前判明)という、
膨大な死者が出ました。

ソ連では「殺すのも簡単、ねつ造するのも簡単」です。

「被告たちには、ソ連による強制や脅迫はなかった」と言えるでしょうか。
「待遇改善や罪の軽減との引き換えという取引」はなかった、と言えるでしょうか。

人は、強制や脅迫があれば、それに屈服して、嘘をつく可能性があります。
また、自分や自分の集団の利害のために、嘘をつく可能性があります。

これは中国共産党でも同じです。

中国は、恐怖と圧政の国です。
「お前はこう言え」と、強制・脅迫する社会では、適正な証言は、出ません。

中国での、延安整風運動       (犠牲者 数千人・p25)、
    建国時の膨大な公開処刑     (犠牲者 70万人・p32)、、
   大躍進政策時の膨大な餓死者の黙殺(犠牲者 4千3百万人・p51)、
   文革時の膨大な犠牲者       (犠牲者 50万人・p72)
    天安門事件での殺害        (犠牲者 約4百人・p182)、
         (池上彰『そうだったのか!中国』集英社2010より)

ネットでは、日本で「公開処刑」が廃止されたのは、1879年と出てきます。
中国で公開処刑が廃止されたのは、2007年だそうです。120年違います。

人が目の前で殺されるのを見る制度のあった中国という国は、恐ろしい。
私は、ソ連や中国での証言には、証拠力はないと思います。

私は番組「731部隊の真実」の取材協力者である常石敬一氏には、
様々なニセ情報工作について、言及しています。
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/170814tuneisikeiiti.html

NHKは、背景を含めて、論理的に説明するべきです。

久武喜久代 61歳 神奈川在 suisyou2006@nifty.com

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