沖縄タイムス    (20171211送信UP)

                      送信済みリストに戻る



12月9日[読書]平井美津子『慰安婦問題を子どもにどう教えるか』について


慰安婦問題のトップ研究者である吉見義明氏に、
ニセ情報工作者の疑惑が出ています。

(1)、彼は、史料の真贋の見分け方、虚偽の表れ方について書いてある、
80年前の歴史研究の本の内容を隠した一人です。

*『歴史の事実をどう認定しどう教えるか』 教育資料出版社1997・p190

  (今井登志喜『歴史学研究法』東大出版にある史料の信頼性を検討する項目の、
   虚偽の例を省略、全体として、真贋検討法を省略) 

そして吉見氏が発見した資料の現物の真贋については、
氏は、全く検討した気配もないままです。
そしてまた、疑う人もいませんでした。


(2)、また吉見氏は、
自分が証拠採用した南京事件がらみの日本人医師の日記を、
古本屋で手に入れたと言います。

医療に携わる日本人医師が、古ぼけた南京事件時の日記を、
古本屋に売りに行く、
という説明が、そもそも疑わしい話です。

*『現代歴史学と南京事件』柏書房p194

ともあれ吉見氏が、正体不明の南京事件時の日記を証拠採用したことで、
中国関連のニセ文書群との関係が濃厚になりました。


(3)、南京事件は、第二次世界大戦中の中国のニセ情報工作です。
他の連合国・諜報機関も便乗して、世界的なニセ情報工作となりました。

靖国神社敷地内にある、元陸軍将校団体・偕行社の呼びかけ(1982年)
で集まった、関係者の告白日記の類は、ニセモノです。

偕行社を乗っ取った元陸軍将校関係の人々は、
これらを本物だと言いました。おかげで皆が信じました。

後続の現代史研究者たちは、偕行社刊『南京戦史資料集』を珍重しました。
彼らはこれを活字で読んだけれど、現物の真贋を確認しませんでした。
しかし現物はニセモノです。
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/tikyuu.sennkasyo.html


その他、例えばNNNドキュメント’15 シリーズ戦後70年」
『南京事件兵士たちの遺言』
   この清水氏の番組は、ユーチューブに上がっています。

最初に出てくる日記ですが、筆記具がペンらしく見えます。

戦闘参加者による「ペン書き」については、
ペン書きが、南京事件当時の証言史料として出始めた最初の頃から、
これはあり得ない、と、問題になっていました。

清水氏は、それもご存知なかったのか、番組では疑問点の指摘をせず、
日記をしげしげと、詳細に映し出しています。しかし、

 *「文藝春秋」昭和62(1987)年5月号より
吉川正司(元都城歩兵第23連隊・中隊長)の「ペン書き」についての意見

 「戦争をしている兵隊が毎日毎日、日記がつけられると思いますか!

 それに鉛筆書きならいざしらず、インクとは恐れいった。
  当時は、ペン書きするには、
 インク瓶からスポイトでインクを補充せねばならない時代だが、
 戦場へインク瓶を携行するなど考えられない。」


それに、江戸時代からの文献を見てきた私としては、
「日本人」は書かなかった、と思う書き方があるのです。

小野賢二・藤原彰・本多勝一『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち』大月書店
という本がありますが、これにも一部写真があります。
しかし、かなりの日記に共通して、その変な部分があるのです。

一橋大学社会学部長・歴史学研究会委員長・偕行社メンバーの専門家、
中国戦線を戦い抜いた藤原彰氏等が、

「本物だ」と太鼓判を押した手書き日記類は、
偕行社『南京戦史資料集』も含めて、大量にあるようです。

しかし真贋の検討をしていない、これら中国関連資料を使った研究は、
全部無意味です。

*****
敗戦時は、戦勝国が何でもやりたい放題でした。
罪をでっちあげ、戦犯として処刑するなんてことは、簡単だった。

暴力でもって、権威者を狙って、
ニセ情報工作の工作員に仕立てれば、それは相当な威力を発揮するでしょう。

これは、連合国国家群の、かつては世界大戦用プロジェクトだったものを基盤にした、
中国共産党の国家プロジェクトだと思います。

*****
現在の中国共産党は、良いことをする集団でしょうか?
中国は簡単に人を殺し、罪をねつ造する。人権無視の国です。

池上彰『そうだったのか!中国』によれば、  
 中国共産党は、1950年の建国時に、70万人もの人を公開で処刑した。

    *(明治以降の日本では、権力者が、非武装の同国人を、
      人前で処刑したりしたことはない。)

 毛沢東の大躍進政策の時には、4千万人という膨大な餓死者を出した。
 上層部のデタラメ政策に皆が追従したため、辛うじて生きていた人々が、
  大量に餓死した。

 1966年から1976年までの文化大革命の時には、大混乱の中で、
 50万人が犠牲になった。

 1989年の天安門事件では、人民解放軍が、
  一般市民を1000人以上殺害した。

     *(日本は戦中戦後の飢餓を克服し、安定した平和な国を作った)  

中国には思想犯・政治犯に対する強制収容所・強制労働がある。(ウィキ)
情報統制・言論弾圧の国である。
      *(誰が本当のことを言うだろうか。)

急速に軍備を拡大させ、南シナ海など、他国の領土を脅かす。
他国に工作員を大量に送り込む。あらゆる種類のニセモノをたくさん作る。

*****
私は上記の疑問について、海外を含め4000ヵ所以上に、問い合わせました。
私のサイトには、送信済みリストがあります。
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/index.html

反論がありません。というか、全く反応がない状況です。

これは、吉見氏に対する私の疑惑は、当たっているとしか思えない。
すると、慰安婦問題そのものが、怪しいと思われるのです。

『歴史の事実をどう認定しどう教えるか』で慰安婦問題を語る中で、
今井登志喜『歴史学研究法』の「虚偽の例6項目」の部分
を省略した行為は、

吉見氏が、慰安婦の証言を、実は嘘だと思っていた、
のではないかと、思わせます。(ここは単純化してあります)

著者に私のメールを転送していただけると有難いです。


久武喜久代 61歳 神奈川在  suisyou2006@nifty.com

inserted by FC2 system