〔史料の発生経過による考察 〕について  (20180223送信UP)

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私が、秦郁彦『陰謀史観』張作霖爆殺8つの確証p159、
『昭和天皇独白録』からの引用文について、
最初から疑問を抱いたのには理由がある。

この『昭和天皇独白録』の件については、私はまだほとんど調べていない。
しかし、以下に紹介する「私の一文」を、
研究者、文春の関係者やメディア関係者、一般読者が知っていれば、
私と同じような疑問を持つはず、だったのだ。

そして、ニセ原本が本物として浸透するようなことは、
未然に防げたはずなのだ。それは何か。

以下の私ページ「史料批判」後半部分の、
〔史料の発生経過による考察 〕である。 
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/tikyuu.siryouhihann.html

元は、私全文UPの今井登志喜『歴史学研究法』の以下のページ最下段に、
http://1st.geocities.jp/rekisironnsyuu/genndaibunn.imai.4no2.html
緑色で書いた「私の考え」に基づいて簡略化した文である。

(他の方の文を見ても、違うことを書いてあるので)

私は、今井登志喜が気にした専門的な理論考察よりも、
歴史研究の課程で発生する事情について、
誰もが簡単に把握しておく必要があると思った。

みんな、頭の中にこの構図がないから、専門家まかせになってしまう。
奇妙な方法論の本を蔓延させ、根拠のない奇妙な歴史本が蔓延する、
ことになっている。

私はそう思うので、警告としてこの文をUPする。

必要なことは、1「真贋の判定法」2「内容の信頼性検討法」
3「歴史記述の背後にある「証拠」がどのように発生するか、
どのような存在の仕方をしているか、というモデル」である。

一般人がこれらを知った段階でなお、
真贋鑑定について語らない歴史家がいたら、疑惑を持たれても仕方がない。

そして近現代史について、
これだけ海外勢の情報工作がはっきりしてきた段階で思うことは、

旧社会主義国の強制・脅迫、人権侵害について情報が、
現実には、人々に知らされない、ということだ。

そして、強制・脅迫、人権侵害が、情報の信頼性を喪失させる直接原因である、
ということを、人々に知らせる必要がある、ということである。

そしてもちろん、ニセ情報については、どこの国であろうと、誰であろうと、
常に警戒を怠ってはいけない、ということである。


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