湘南合同法律事務所 御中   (20180527送信)

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20180521
「事実追及の徹底またはNNNドキュメント南京事件Ⅱ」
     (山森筆?)について


この番組は疑問だらけです。

冒頭に、東京都教育委員会所蔵の写真が出てきます。
(ユーチューブ石井のぶUP映像)
その「市ヶ谷台資料」の写真が、余りにも生々しくて驚きました。
50年たっても、燃え殻が盛り上がっている、なんてことがあるでしょうか。

戦史資料室の「市ヶ谷台資料」PDFを見ると
「防空壕跡らしき地下2メートルの所で発掘」と書いてあります。

さらに東京都教育委員会に確認したら、以下のような返事を頂きました。

「焼却文書は、現在の地表面から約2メートルの深さに掘り込まれた坑に、
投げ込まれた ような状態で出土。

写真は地表面を徐々に掘削している途中で撮影された。
東京都埋蔵文化財センターの調査担当者が撮影し、
写真自体は東京都教育委員会が所蔵。」

しかし写真は、出土物の発掘のイメージに合いません。
覆っていた土を刷毛で慎重に取り除いても、
この状態にするのは困難ではないでしょうか。

そして燃え殻が形を保っているのが不思議です。


私は、以下の内容をホームページにUPしている者です。

(1) 「証拠が本物かどうかを検討する方法」
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/tikyuu.siryouhihann.html
 (慰安婦問題専門家によって、歴史学から消されていた「贋作の見分け方」)
   
(2)「幕末から昭和10年までの、170人以上の著名日本人の手書き手紙画像」
http://1st.geocities.jp/rekisironnsyuu/1894nennikouniumaretahitonomoji.html
 (江戸期から昭和10年までの、筆記文字の変遷。未研究分野の端緒)
  人物名に画像がリンクしています。


南京事件に関係する文書には、日付に大字(難しい数字)を使う例が、多発します。
番組登場者小野氏が関わった『南京大虐殺を記録した皇軍兵士達たち』大月書店にも、
この日付の大字がたくさん出てきます。

しかし、その他の状況で書かれた、戦争に関係のない日用文では、
日付に大字を使った例は、一例もありません。

日付の大字だけで、これらの文書の真正を疑うのは、困難かもしれません。
しかし、南京事件文書群における、この非常に顕著な、異例の傾向は、疑ってみるべきです。


以下は、大量に送信してきて、今も反論のないものです。

〔1〕『昭和天皇独白録』原本は贋作である。

これは去年、高須クリニック院長がオークションで3000万円で競り落としたことで有名です。
しかし『昭和天皇独白録』の原本は贋作です。

 『昭和天皇独白録・寺崎英成御用掛日記』文藝春秋1991年には
 「寺崎氏の手書き日記の写真版」があります。

  それと、オークション主催者提供の『昭和天皇独白録』手書き写真
  http://www.sankei.com/life/photos/171207/lif1712070010-p2.html
  と比べると、 素人が見ても別人だと思うでしょう。

 鑑定者は右派の重鎮で膨大な資料集作成者、「伊藤隆氏」です。


〔2〕秦郁彦『陰謀史観』新潮新書で知る。(2018年2月)

私は、今年2月始め、秦郁彦『陰謀史観』新潮新書で、
 「張作霖爆殺の犯人が河本大佐であることには、八つの確証がある」
と書いてあるのを見つけました。

そして、これは胡散臭いと思ったのが始まりです。
その「八つの確証」の一つが『昭和天皇独白録』だったのです。

なぜ秦郁彦氏が疑わしいのか。
それは1986年刊の秦著『南京事件』に、明らかなニセ文書を掲載していたからです。


〔3〕南京事件元兵士日記の贋作(2010年9月末発見)

秦郁彦『南京事件ー虐殺の構造』中公新書p131、現物写真版「井家又一日記」は贋作です。
現物写真版「井家又一日記」
http://1st.geocities.jp/rekisironnsyuu/syasinnbanniiemataitinikki.html

南京事件当時の日本人は、このような古い文字は使いませんでした。

冒頭文中の変体仮名「志満っ多(しまった)」はありえません。  
 漢字の意味は「志(こころざし)満つること多し」です。  
 虐殺証言なのに、文字が「めでたい」と微笑みかけているようです。

長い戦闘を経てきたあげく、335名の射殺と書きながら、筆勢に乱れのない達筆です。
文体は日用の口語文です。 口語文で変体仮名を多用することは〈ない〉のです。
戦前は「いる」は使わない。「ゐる」です。

その問題点は多すぎます。草書変体仮名解読者が、握りつぶしたとしか考えられません。
(上記写真版ページに私の論文がリンクしています)

これほどの疑惑文書を握りつぶしたならば、他の文書の些細な疑問点を咎めるはずもなく、
したがって関連文書のすべてを疑うべきです。

秦郁彦氏は、この日記を、元兵士から直接手渡されたと言います。(上掲書p281)
  氏については、ここが非常におかしい点です。

というわけで、秦著『陰謀史観』「八つの確証」の一つ、『昭和天皇独白録』
を調べる内に、ネット掲載の産経のオークション画像を見て、
疑問を持ったのが始まりでした。


〔4〕その他のニセ情報工作

現在、他にも、たくさんの中国のニセ情報工作が見つかっています。
その実例を以下に3件。

 (一)、実証手続き隠蔽。
  吉見義明氏と渡辺春己弁護士は、贋作の見分け方を書いた本
   (私全文サイトUP:今井登志喜『歴史学研究法』)を話題にしながら、
  その本の内容を隠蔽しました。

『歴史の事実をどう認定しどう教えるか』 教育資料出版社1997p190

 (二)、満洲検閲月報の贋作例。
  満洲検閲月報が「埋められて8年後に土の中から発見された」
  として出版された本 (『検閲された手紙が語る満洲国の実態』小学館2006)
  の裏表紙にある現物写真には、土の成分が沁み込んだ形跡がありません。

  これは、ニセ文書とするには恐ろしいほどの、数量2万点です。

中国の正規資料館職員の方が、著者と一緒に、史料現物と共に、
裏表紙の写真に納まっています。問い合わせましたが反論がありません。

  「20170424 問い合わせ例」
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/170424kokazehidemasa.html

(三)、農村出身の日本兵は文盲だったというデタラメ記述。

富田武『シベリア抑留 - スターリン独裁下の実像』(中公新書)p128。
      
 「多くの初等教育の機会にさえ恵まれなかった農村出身兵士にとっては、
  識字教育の場であり、学びの機会でもあった。」

  しかし、1936(昭和11)年の陸軍統計では、
 徴兵検査を受けた者(「合格者」ではない)の内、
  小学校中退・不就学者は、合わせて2.8%です。

  つまり、「97.2%が初等教育を完了」しています。
      (吉田裕『日本の軍隊』岩波新書p165)

 それに中学教科書には、「第一次世界大戦後の日本人の就学率は99%」
 と書いてあります。(教育出版・p256,1996、息子の教科書)

  史実改ざん記事を書いた人物は、日本の中学校を出ていないようです。

これらニセ情報工作には、わかっているだけでも、トップ研究者5人、

左派は「藤原彰」、右派は「伊藤隆」、慰安婦問題の「吉見義明」、
元官僚で言論人の「秦郁彦」、弁護士の「渡辺春己」、が関わっています。

私は、これらの内容で5千か所に送信してきました。誰も反論しません。
例:山田朗先生
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/180426yamadaakira.html

731部隊や富田メモに関しても、
専門家集団に問い合わせていますが、反論はありません。

大量に送信されたら困るだろうに、それをしないのは、反論できない、
ということだろう、と思います。

送信済みリスト
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/180101sousinnzumirisuto.html


〔5〕なぜこのようなニセ情報工作が大量に起きるのか。

仮説ですが、
第二次世界大戦中、元々は中国発だった対日ニセ情報工作に、
連合国国家群が便乗したのです。

日本軍の残虐行為がねつ造され、連合国で喧伝され、それを利用して、
アメリカの対日残虐行為
(つまり日本全土の一般人標的の無差別空襲、原爆投下)が正当化された。

敗戦時は、戦勝国が何でもやりたい放題だった。
罪をでっちあげ、戦犯として処刑するなんてことは、簡単だった。

ねつ造した罪の軽減、待遇改善、解放、これらとの交換条件として、
暴力を背景に、多くのニセ情報工作の工作員を仕立てた。

こうして多くの軍関係者等、上層部が、ニセ歴史容認・宣伝担当者となった。
映像に出てくる元兵士たちも、そういう人たちかも知れない。

その後もニセ情報工作員養成は続いている、と、こういう仮説です。


〔6〕 中国は恐ろしい国です。

池上彰『そうだったのか!中国』によれば、
中国共産党は、1950年の建国時に、70万人もの人を公開で処刑。

 *(明治以降の日本では、権力者が、非武装の同国人を、
   人前で処刑したりしたことはない。)

毛沢東の大躍進政策の時には、4千万人という膨大な餓死者を出した。
1966年から1976年までの文化大革命の時には、大混乱の中で、50万人が犠牲になった。
1989年の天安門事件では、人民解放軍が、 一般市民を1000人以上殺害した。

 *(日本は戦中戦後の飢餓を克服し、安定した平和な国を作った)

中国には思想犯・政治犯に対する強制収容所・強制労働がある(Wiki)。
情報統制・言論弾圧の国である。

*(誰が本当のことを言うでしょうか・・・)

こういう中国の政治環境は、「人は正直に話をすることが出来ない」
「虚偽・贋作を強制されたら、やるしかない国である」ということを証明するだけです。

中国はどう信用したらいいかわからない国です。日本は、中国社会のようには、ならないで欲しい。

『中国の歴史認識はどう作られたのか』2014東洋経済新報によると、
1992年以来、中国共産党の最大級の国策の一つとして、歴史認識問題(南京大虐殺・反日扇動)があるらしい。

日本の14倍の人口で、世界中で活動していることです。乗せられてはなりません。
南京大虐殺記念館もその一環です。

なお、私の本業は方法論です。「物質世界と人間」
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/180319bussitusekai.ninngenn.rekisinododai.html
(末尾が折り返しになっている場合は、追加してください)

法曹界の心証主義というのは大変難しい。私の考え方ともかなり違うのではないかと思います。
ご意見ご感想等、いただけると大変有難いです。


久武喜久代  62歳  神奈川在  suisyou2006@nifty.com


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