吉良よし子 様     (20190521送信)

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  比較:手書き・昭和天皇独白録と寺崎日記

  映画『主戦場』を話題にされているようです。

選挙活動で慰安婦問題を話題にされる議員の方々に、
知って頂きたいことがあります。

それは、日本にはたくさんの贋作文書が流入している、ということです。

(1) 例えば、『昭和天皇独白録』手書き原本です。

2017年末、高須クリニック院長が、
オークションで3000万で競り落とした、と話題になりました。

 しかしこれは贋作です。

『昭和天皇独白録』は側近の寺崎英成氏が書いた、
とされています。

私は自分のホームページで、寺崎英成氏が手書きした「日記」画像と、
手書き『昭和天皇独白録』画像を並べました。

この二つは、全くの別人によって書かれたものであることが、
一目でわかると思います。

「比較:昭和天皇独白録と寺崎日記」
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/190509kanteidokuhakuroku.html


(2)また、 吉見義明氏は、ある本の鼎談で、
既に1935年からあった「史料の真贋検討法」等を書いた本
を話題にしていました。

   参考『歴史の事実をどう認定しどう教えるか』
   教育資料出版社1997・p190

「真贋検討法」が本になっているのですから、
彼もその古い本、今井登志喜『歴史学研究法』1935年
を検討はした、であろうと思います。      

しかしながら彼は、その本の内容(真贋の検討法、虚偽の例)を、
仲間の左派研究者には、教えませんでした。

そして彼は、自分が提出する資料の真贋について、
全く検討してきませんでした。

しかし、歴史認識問題で出てきている資料には、多くの贋作があります。


(3)2018年5月、「NNNドキュメント『南京事件 2 』」が放送されました。
しかし冒頭5分でねつ造現場が映し出されました。
番組はユーチュブで確認できます。

発掘で燃え殻が盛り上がっていたりするようなことは、あり得ません。
これは、発見発表当時に燃やされた写真です。

そしてそれは、東京都埋蔵文化センターと防衛省戦史研究室に、
ねつ造文書の関係者がいる、という証拠です。

つまり、吉見義明氏が戦史研究室経由で出してきた資料には、疑惑がある、
ということでもあります。


(4)慰安婦資料は、吉見義明氏が発見したことになっています。

吉見義明『従軍慰安婦』岩波新書1995、p5に、

  慰安婦関連文書は、
「八王子の地下倉庫」にあって焼却を免れ、アメリカに接収され、
 日本に返還されて、防衛庁防衛研究所で保存されていた。

という話が出てきます。

私はこの資料群の来歴を、とても気にしています。贋作ではないかと。

日米関係を、第二次世界大戦まで遡るとしましょう。

  第二次世界大戦中、米軍は、日本全土への大空襲と、
  二度にわたる原爆投下を敢行しました。

 彼らは日本人に対し、世界に例のない、
 言語に絶する、甚大な苦痛と被害を与えました。

 その恐ろしい暴力集団が、
   日本から巻き上げた資料だから、返してやるよ、
 と言って返してきました。

その資料が、あなたの立場を悪化させるものであった場合、

あなたは、この資料は確かに本物だろうか、と、
疑ってみることは、しないのでしょうか? 

普通なら、それは確かに日本から出て行ったものか、と、
少しは疑問に思うでしょう。

それなのに吉見氏は、日本がこんなに悪いことをしていた、
その証拠が出た、と、世の中に出してきたのです。

では、確かに日本から出て行ったものか、
それを確認したか?となると、確認した形跡はないようです。

吉見義明『従軍慰安婦』岩波新書には、
100余りの慰安婦資料が出てきます。

現在、上記新書の1章に出てくる慰安婦資料を検討した所です。
以下のページの緑の字(半ばと最後)が、私の注記です。

「マイメモ:吉見義明『従軍慰安婦』岩波新書その2」
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/190520mymemo.yosimisiryou.html

「八王子の地下倉庫」に疎開させていた資料があった、
という点からして、虚偽ではないかと思います。


(5)吉見義明氏は、『昭和天皇独白録』ニセ鑑定者・伊藤隆氏と一緒に
仕事をしていた、という関係にありますが、

  (東大系近現代史研究者で、伊藤隆氏の影響下になかった人なんて、
   いないと思われます)

『昭和天皇独白録』登場には多数の関係者がいます。

その一人が秦郁彦氏です。秦氏は、戦後1953に、多くの軍関係者に
インタビューして、戦前の政府発表は嘘だった、と、多くの史実を

逆転させて、若くして論壇に登場された方です。

しかし、この方が当時21歳の学生なのに、
戦前の事件の首謀者は全部日本だった、と告白する元軍関係者は、
60歳前後の人たちばかりです。

古い細かい内部の話を、この年齢差の若者に、するだろうか、
という疑問がわきます。

(6)また、秦郁彦『南京事件ー「虐殺」の構造』1986年初版p131の、
虐殺証言の元兵士日記は、贋作です。

写真版:元兵士日記
http://hiyori.yamanoha.com/syasinnbanniiemataitinikki.html
論文:南京事件元兵士日記、贋作
http://hiyori.yamanoha.com/ronnbunn.html

1行目下に、「しまった」の変体仮名「志満っ多」
が出てきますが、文字の意味は「こころざし満つること多し」です。

  虐殺証言なのに、「めでたい」と、
  文字がほほ笑んでいるような感じなのです。


詳細は、東大教授・加藤陽子先生あて(5/14)の、
以下のメールに書いてあります。
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/190514katou.html

(加藤陽子先生は、『昭和天皇独白録』鑑定者・伊藤隆氏の直弟子です。
 吉見義明氏も、伊藤隆氏と一緒に仕事をしていた関係者です)


「歴史認識の基本」(中段より今井登志喜の贋作検討法あり)
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/190202maimemo.kannryaku.html
(私が右派でもないことは、ご理解頂きたいと思います)


久武喜久代  63歳  神奈川在  suisyou2006@nifty.com

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