石破茂  様    (20190824送信)

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     戦争責任「贋作の鵜呑みか検証か」歴史学上重大な疑問

8/23ブログの記事がネットニュースで話題になっています。
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12272-381816/

「我が国が敗戦後、戦争責任と正面から向き合ってこなかったこと
が多くの問題の根底にあり」
について


日本国内の韓国に対する反感について、
未公開の別の事実を提示させていただきたいと思います。

あいちトリエンナーレ中止の問題は、慰安婦像に関する限り、
「表現の自由」の問題ではなくて、
「贋作の鵜呑みか、検証か」の、選択の問題です。

また、徴用工問題や関東大震災朝鮮人虐殺についても、
事実検証について、再検討していただきたいことがあります。

(1)

現在、慰安婦問題や南京事件など、歴史認識問題には、
歴史学的に重大な疑問が出ています。

防衛省防衛研究所や、東京都埋蔵文化センターが捏造に関わり、

その証拠となる「ニセモノを作っている」現場の映像が、
テレビで放映され、ネット上で公開されています。

2018年5月13日放送の日テレ・NNNドキュメント南京事件2冒頭に、
東京都教育委員会が所蔵している写真が出てきます。

    NNNドキュメント南京事件2(最初の数分)
   https://www.dailymotion.com/video/x6ji5vq     

こんな発掘現場はあり得ません。燃え殻が盛り上がっています。
  (「考古学・発掘現場・写真」で検索)

私はおかしいと思って、東京都に聞きました。

「東京都教育委員会からの回答」(原文は担当者署名入り)
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/180521toukyoutokyouikuiinnkai.html

これは、写真の説明ではありません。
  
この事実は、
「東京都埋蔵文化センター」と「防衛省戦史研究室」に、
ニセモノを作る人たちがいる、という証拠です。


それにまた、慰安婦問題専門家・吉見義明氏に重大な疑問が出ています。

吉見義明『従軍慰安婦』岩波新書1995年、p5に書いてあります。

  慰安婦関連文書は、「八王子の地下倉庫」にあった。
  アメリカに接収され、日本に返還され、

 「防衛庁防衛研究所」で保存されていた。  

吉見氏は、八王子の「中央大学」で教えていました。

しかし「市」の関係者は、ひと月前まで、
「慰安婦文書が八王子にあった」ことを、誰も知りませんでした。

教育長さんの署名入りの回答を頂いています。
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/190621hatioujikyouiku.html


 (実際は、戦争中、八王子に、そのような資料はなかったのです。

 吉見氏が地元の郷土史研究者と接触すると、

 吉見氏の話は嘘だ、と、わかってしまいます。
 そして、資料がニセモノだ、とわかってしまいます。

 だから彼は、八王子市の郷土史研究者と、交流しなかったのです。)


また吉見義明氏は、以下の本の鼎談で、
既に1935年からあった「史料の真贋検討法」等を書いた本
を話題にしていました。(今井登志喜『歴史学研究法』)

   参考『歴史の事実をどう認定しどう教えるか』
   教育資料出版社1997・p190     

しかしながら彼は、その本の内容(真贋の検討法、虚偽の例)を、
人に教えず、自分が提出する資料の真贋を、全く検討してきませんでした。

最初に吉見氏が発見した慰安婦関連文書は、
防衛庁防衛研究所で保存されていました。
        (吉見義明『従軍慰安婦』岩波新書1995、p5)

つまり、慰安婦関連文書には疑惑があるのです。

「防衛庁防衛研究所」の文書は、深く疑ってかかるべきものです。
事実の証拠としては、現状では全く使えません。


また、前述の吉見『従軍慰安婦』岩波新書p36に、
陸軍省から陸軍各部隊に、「教育参考資料」
として送られた資料が出てきます。

資料28「支那事変の経験より観たる軍紀振作対策」

<日本軍は、略奪、強姦、放火、俘虜惨殺等、多くの犯罪を犯した。
その対策には、性的慰安が最も率直深刻で、効果がある。>

 吉見義明『従軍慰安婦』岩波新書1995年p36の原文
 http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/190605ianfusiryou.html

しかしながら、陸軍省という所は、<教育資料>として、
このような文章を書く所だったでしょうか。

日本の若者は、戦前と戦後を観察して、
そのような悪事をしてきたでしょうか。

上層部に、お前たちの悪事や劣情には性的慰安が効く、と言われて、
日本の若者は、その通りだ、と思う人達だったのでしょうか。

そして日本の上層部は、このような説明が、
日本の若者に通用する、と思う人達だったでしょうか。

これは、慰安婦問題の資料としては、
余りにもあからさまで、わざとらしいと、お思いになりませんか?

資料が本物かどうかを検討する考え方のひとつに、

 「その史料の形式や内容が、それに関係する事に、
  発展的に連絡し、その性質に適合し、蓋然性を持つか。」

という問いがあります。この資料は、この問いに該当しません。

これが、陸軍省から、陸軍各部隊に大量にばらまかれた、という話は、
日本人と日本社会に、整合性をもって、よく当てはまる、
とは、いかないでしょう。(つづく)


(2)
その他の疑惑、については、以下の私のホームページにあります。

(送信文例です)
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/190611netugen.html

  秦郁彦『南京事件』中公新書p131の、虐殺証言なのに、
  「しまった」を「志満っ多・こころざし満つること多し」と書いて、
  「めでたい」とほほ笑んでいるような感じのする贋作日記。

  東大・近現代史資料集大御所・伊藤隆氏がなさった、
  素人でも一目でわかるニセ鑑定(『昭和天皇独白録』画像比較)

などの話がありますので、一度、目を通していただきたいと思います。
送信済みリストも確認していただきたいと思います。

「送信済みリスト」
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/190104sousinzumirisuto.html


私の話は、世界拡大をもくろむ中国の手が、
日本の行政や防衛省、学問の世界に及んでいる、という話です。
要するに、中国によるニセ情報工作・陰謀論です。

 吉見氏もその手先ではないか、ということです。


   ただし、私は右翼ではありません。
  天皇家が古墳時代に運営にかかわっていたという証拠はない。
  http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/tikyuu.kohunnjidai.html

   映像技術からの連想を元にした、時間と空間の連続イメージ、
   それを基盤とした「史料批判」(贋作検討法)は以下ページ後半。
  http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/190202maimemo.kannryaku.html

   私の自称本業は、この方法論です。
   方法論が変われば、違う世界が見えてきます。


チベット・内モンゴル・新疆ウイグルの例を見るまでもなく、
中国の領土拡大、弾圧支配の意思は、中国国内を含めて明白で、軍拡は確実です。

南シナ海・南沙諸島の埋め立て、巨額貸付によるスリランカの港湾取得、等、
中国の拡大政策は、そのまま人権弾圧政策の拡大です。

ウィキペディアの 「中華人民共和国の歴史」 という項目では、
毛沢東時代(1949年 - 1978年)について、以下のような説明があります。

1953年までに71万人を処刑、129万人を逮捕、123万人を拘束し、
     240万人の武装勢力を消滅させた。

    (中国の解放軍出版社より出版された国情手冊による。
     他文献では、処刑はすべて公開だったとされている)

大躍進政策では餓死者4千万人、文化大革命で発生した殺戮では犠牲者数百万人?、
1989年の天安門事件でも、多大の犠牲者を出しています。

ロシアのスターリン大粛清のことも調べてみてください。同国人に対する大虐殺です。

非武装の同じ国民を相手にして、このような事態の発生は、
日本では考えられないことです。

明治以降の日本では、
権力者が、非武装の同国人を、人前で処刑したりしたことは、ありません。

日本人は、権力によって、人が公衆の前で殺されるのを、見たことがないのです。

それは江戸時代に遡っても、ある程度言えることです。
武士の間では、処刑に際しては、関係者以外の立ち入りは禁止でした。

それは1635年以来のことで、『武家諸法度』に書いてあるのです。

 参考:武家諸法度
 http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/180927bukesyohatto.html
  (1635年から、武家は非公開)

 フランス革命では、国王夫妻を始め大勢の貴族が公開処刑されました。
 そういうことは、日本ではやってこなかった。(つづく)

(3)
また、ニセ情報工作については、中国共産党の発足に力あった、
ソ連の文献資料があります。

ソ連崩壊のすぐ後に、ソ連の文書が外部に出、それを元に書かれた本に、
中薗英助『スパイの世界』岩波新書1992があります。

  p51
   KGBの重視する謀略に、「逆(ニセ)情報工作」というものがある。

   「意図的に挑発的な噂をひろめ」たり、「ニセの情報」を、
   口頭や偽造文書などで流し込む特殊宣伝のことである。

  p52
   特殊宣伝、あるいは非合法宣伝の目的は、外国政府の政策に影響を与え、
   他国間の関係を誤らせ、自国を攻撃する組織や個人の力を低下させ、
   信用を落とさせるなど。

 p129
   逆(ニセ)情報工作の工作員とは、
   一国の世論を自国に有利に動かせるような「有力者」、

   たとえば「政治家」や「ジャーナリスト」
   「政治評論家」「労組幹部」「大学教授」ら。

今の日本の状況に似ている所があるので、参考になるかと思います。

これら「有力者」「情報発信者」に該当する方々の発言には、
一度立ち止まって、 熟慮する必要がありそうです。


南京事件について、強烈に騒ぎ始めたのは中国です。

 贋作を疑われている文献は、漢字・草書・変体仮名・筆文字を操る、
 漢字文化圏から出てきています。

 中国の思想改造や強制労働改造所の残酷な様、
 戦後中国社会の残酷な様、というのは、あれこれ耳に入ってきています。

「贋作」を強制する国があるとしたら、それは中国でしょう。
 そして「大中華」は習近平氏の唱える国是でもありました。

ニセ情報工作について、ソ連の文献資料を挙げましたが、
第二次世界大戦についての、アメリカ制作のドキュメント映画にも、
似たような見解が出てきます。

市販のフランク・キャプラ監督『ドキュメント・第二次世界大戦』10巻
の「ナチス侵攻」の巻です。

ドキュメントという名前ですが、内容は、
戦前の非常に偏った戦意高揚のための、生の宣伝映画です。

  ナチスは軍事侵攻を開始する前に、
  他国に工作員を大量に送り込み、

  他国を分裂・混乱に陥れ、内部からガタガタにしておいて、
  侵攻を容易にした。

日本の伝統的な学問の流れでは、このような見方は全然出てこなかったのですが、
日本の現状の奇妙さに気が付き、情報工作をキーワードに調べていると、

戦時体制の工作としては、ソ連でもアメリカでも、
普通の考え方として出てくるようです。

ナチスにはあった、として、戦前のアメリカ人は大宣伝しています。


中国にそれがないとは言えないし、弾圧支配、領土拡大、軍拡、「大中華」、
というようイメージでは、疑惑が中国に向かうのは、自然ではないでしょうか。
                         (つづく)


(4)

以下は、歴史認識問題関連の現状についての、私の仮説です。
贋作や虚偽が、あり得る、という方向からの仮説です。


〔戦前〕1937年(昭和12年)12月、日本軍が南京を攻略。

この時、中国とアメリカの工作員による秘密工作、「南京大虐殺捏造」が始まった。

中国とアメリカでは、日本軍の残虐非道行為が大々的に宣伝された。
   特にアメリカでは 「日本軍は中国人30万人を無差別に虐殺した」とされた。

それを根拠に、アメリカ軍は、
日本全土への無差別殺戮である大空襲、原爆投下を行った。

日本の民間の空襲被害者は、原爆の犠牲者を含むと、50万人とも言われる。

  (今年の全国戦没者追悼式では、追悼される戦没者は、以下の通りとされた。
  37年に始まった日中戦争と、
  その後の第二次世界大戦で犠牲になった軍人と軍属など合わせて約230万人と、
  民間人約80万人。)


〔戦後〕
極東国際軍事裁判(東京裁判)で「南京大虐殺」が認定され、
日本国民は初めて事件を知らされた。

絞首刑となった戦犯7人の内、二人が「南京大虐殺」の責任を問われた。

敗戦時は、戦勝国が何でもやりたい放題だった。
罪をでっちあげ、戦犯として処刑するなんてことは、簡単だった。

ねつ造した罪の軽減、待遇改善、解放、これらとの交換条件として、

暴力を背景に、権威者・情報発信力を持つ人物を狙って、

ニセ情報工作の工作員に仕立てれば、それは相当な威力を発揮するでしょう。

   「捏造した罪で、いくらでもお前を処刑できる。」

こう言われて工作員に転換させられた人々は、軍関係者には数多い。(仮説)

   (「検証されず、信頼性の低い文献が、大量に存在すること。
    明白な贋作もあること。

    それらを使って、日本人の極悪非道ぶりを強調宣伝する人々が、
    国内に大量発生したこと」
      これらについての、極東軍事裁判のルートでの仮説)

〔ニセ情報工作〕

連合国国家群の、かつては世界大戦用プロジェクトだったニセ情報工作は、
こうして戦後に引き継がれることになった。

  1953年(昭和28年)、秦郁彦(当時21歳)が、巣鴨プリンズンに収監中の、
  A級戦犯を含む旧陸海軍軍人百数十人のヒアリングを実施。
                   (参:『実証史学への道』後半)

   (収監中の元軍人たちが、戦前は中国の仕業とされていたことを、
    実は日本軍の謀略だった、と修正証言した。)

   (60歳くらいの軍歴長い軍人が、21歳の無名の学生に、
    国の立場を損ねるような証言を、したことになっているのが不思議)
        (本には軍人たちの年齢が書いてありませんが、
         計算すればわかります)

   (秦氏は、中学生時のアルバイトで、占領軍との接触あり)

終戦時に、「本土決戦大隊長」だった藤原彰(当時23歳)は、

東大で歴史学を専攻させられ、研究者となって後、

1980年代の南京大虐殺証言文書の発掘、提出に、深く関与する。

   先述の秦郁彦『南京事件』の手書きの証言日記が、贋作です。
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/190611netugen.html (ページ内)
   藤原彰氏も、鑑定者であるはずです。
                   


1972年の日中国交正常化の頃には、藤原彰50歳。

若かった元軍関係者たちは壮年になり、
工作員として強力な影響力を発揮できるようになっていた。

その前年の1971年、本多勝一(当時39歳)の『中国の旅』が朝日新聞に掲載され、
南京事件論争が幕を開ける。
                
南京事件論争史
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/190707nankinjikenronsousi.html

仮説です。


吉見氏等、慰安婦問題専門家たちによって、真贋検討法が消されていたのです。

検証されていない文献・書籍が大量にあります。
それらは、証拠としての信頼性が失われています。


慰安婦像は、慰安婦支援団体が、「日本の蛮行」を宣伝するために、
すでに世界中に設置しています。
しかし慰安婦問題には、根本的な疑問が出ています。

検証抜きの宣伝拡大は、検証排除の圧力です。
許されるべきではありません。

現状の戦争責任論は検証抜きです。
このことを、ご理解頂きたいと思います。


「東京都埋蔵文化センター」と「防衛省戦史研究室」、
トップ研究者たちも、捏造に関わってきたようです。

徴用工問題や関東大震災朝鮮人虐殺の資料についても、
上記のような事例はないか、 私はそれが心配です。

出てきた資料について、以下のような点について、再検討の必要があります。

*****
 資料の発見等に、満足できる説明がない、等、奇妙で不審な点がないか。

発見者に「東京都埋蔵文化センター」「防衛省戦史研究室」、藤原彰、
伊藤隆、秦郁彦、吉見義明、渡辺春己弁護士、等の関係者がいないか。

証言者の身元が確定できないのではないか。(仮名<かめい>・偽名である)

伝来について、確かな来歴が確認できないのではないか。

資料が当時のものなら、
1923年時の証言者の年齢に相応しい、文字・用語・文章・紙質であるか。

(これに関しては、私は1894年以降に生まれた人の手書き文字170点余
 の画像をサイトUPしています。
 http://hiyori.yamanoha.com/1894nennikouniumaretahitonomoji.html

 このような手書き文の検証の場合、印刷物は使えません。
 戦前の印刷物なら、戦前の印刷物と照合する必要があります。

  また、手書き等の原本があれば、それと照合する)

回顧証言なら、1923年当時の正しい資料と、矛盾しないか。

古めかしく見せる細工をしたために、
その時代の様式に合わない時代錯誤が現れた、というようなことはないか。

現代人の再現資料を、当時の資料だと、
偽って提示しているようなことはないか。

上記は以下の私ページ「真贋検討法」より

「歴史認識の基本」(真贋検討法「史料批判」はページ後半部分)
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/190202maimemo.kannryaku.html

******

何といっても、真贋検討法が消されていたのです。
法廷闘争にも、それは出てこなかったようです。

 歴史認識問題について、資料を検討しないまま、
 責任論を語るのは 間違いです。

久武喜久代  63歳  神奈川在    suisyou2006@nifty.com





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