2015年2月26日、岩波書店に投書(20160926UP)
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以下の文章は、建国記念日を意識して、
日本会議、各新聞社、考古学協会等、に、すでに送信したものです。
日教組・中西輝政氏にも送信しています。

日本史の開始や君が代問題に関連しますので、
是非一度、目を通していただければと思います。


「歴史の始めから天皇家」というのは本当でしょうか。

「古墳時代と天皇家」の関係は、非常に疑問です。

誰でも知っていますが、古事記・日本書紀は、古墳時代には全く触れません。

350年間ほどの古墳時代。全国に築かれた前方後円墳は、少数の前方後方墳を含めれ
ば、
総数約5200基にもなります。(近藤義郎編『前方後円墳集成・全6巻』山川出版
社)

しかし教育では、この「総数」という観念すら出てきません。
海外にも出したがらない様子。おかしいのではないでしょうか。

前方後円墳5200基という、この世界史的にも珍しい事実を、
「不都合だと認識している人々」がいるような気がします。

記紀が成立した時代には、まだ、全国の交通の要所要所に、
前方後円墳が、巨大な人工構造物として見えていたはずです。

もしそれが緑の小山に変化していたとしても、人工物であることの記憶までは、
消し去ることはできなかったでしょう。
直接・間接に造営工事に関わった人々は、全国民に及ぶのではないでしょうか。

計画し、手配し、測量し、築造や埋納品製造の技術を伝え、人々を動員し、
鉄や木などの材料を加工し、道具や運搬具などの器具を作り、
運搬や動員のための、陸海の交通路を確保し、
作業者たちの衣食住を準備し・・・

全国に巨大なモニュメントが出来て行くのを、知らない人が、どれくらいいたでしょう
か。

天皇家が古墳時代の運営に関わっていたのなら、この「全国の活動」について、
一言たりとも言及しない、というのは、おかしいのではないでしょうか。

少なくとも、「この時代に天皇家が関わった、という証拠は、今なお提出されていない
」、
ということは、言えるのではないでしょうか。
これは非常に変です。


また私は、南京大虐殺・従軍慰安婦問題では、
日本人研究者たちによる「偽作史料の流布」を指摘しています。

「研究者たちがスパイでは」
http://1st.geocities.jp/rekisironnsyuu/kennkyuusyatatigasupaideha.html

これに関しては、「国益の毀損」という方向から心配しています。

上記いずれも、「史料批判」という、戦前の東大西洋史・今井登志喜の著作による、
歴史認識の基礎からの問題提起です。

「歴史と証明」という語で、私の概要説明ページが検索できます。
http://1st.geocities.jp/rekisironnsyuu/rekisitosyoumei.rironnhenn.html

「物証」に関する説明は私のオリジナルです。他では読めません。
しかし現代人は、普通はこのように考えていると思います。
是非、目を通していただきたいと思います。

古墳時代と天皇家の部分で使った「沈黙の証拠」に関する考察は、
方法論としては今井登志喜『歴史学研究法』「総合」の項に出てきます。
http://1st.geocities.jp/rekisironnsyuu/genndaibunn.imai.5.html

未読ですが、御社から出ている近刊の従軍慰安婦関連の本を気にしています。

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