2018/02/17送信文
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『昭和天皇独白録』原本の真贋と、近現代史資料の疑惑
昨年末、アメリカのオークションで競り落とされた
『独白録』原本は偽作ではないでしょうか。(アマゾンのレビューにも書いてあります)
私は、「昭和10年『手紙講座』平凡社」掲載の、幕末から昭和までの170点余の、
著名日本人の「手書き手紙画像」を、ネットに掲載している者です。
文春文庫『昭和天皇独白録』の他の方のレビューを見て、
高須クリニック院長が、独白録の原本を購入されたことを、私も思い出しました。
それで、ネットにあった、オークション主催者提供の原本画像を見てみましたところ、
英語が堪能な方にしては「草書がこなれすぎている」と感じました。
この時代の日本の1900年生まれの人では、こなれた草書を書きこなせる人は、
書家か国文系の特殊な人くらい、しかいなかったはずです。
古い単行本『昭和天皇独白録・寺崎英成御用掛日記』文春1991年には、
寺崎氏の手書き日記と、昭和天皇独白録の手書き写真版が掲載されています。
この本の天皇独白録の手書き写真ははっきりしませんが、寺崎日記の手書き写真と、
ネット上の独白録原本画像は、全く別人のものに見えます。
日記手書きの方は、英語が堪能な方のイメージに合いますが、
高須院長が入手された原本画像は、相当な草書の書き手です。くずし方にも癖があるように思う。
詳細に調べる手だてがないとはいえ、これは全く別人のものだと、私は思います。
両方の原物同士を見比べて、アメリカ人なら、同一人物の手書きだと思うのでしょうか?
書体を変えているから、と説明されると、納得するのでしょうか。その辺も首を傾げました。
『独白録』文春文庫の方を見れば、解読者が、
「右派」トップクラスの近現代資料解読者・伊藤隆氏らしいとわかります。
膨大な資料集を出しておられる方です。
しかし、素人目にもおかしいのではないでしょうか?
近現代史における、海外からの流入らしき偽作、改ざん、隠蔽その他について、
下記ページにも、私の仮説を含む、現状理解の一端を書いてあります。
http://tikyuudaigaku.web.fc2.com/180112uha.bunngeisyunnjuu.sekai.html