読売新聞:東京大空襲の記事                 (20200211)
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新聞縮刷版『読売新聞にみる昭和の40年』より、昭和20年3月11日と3月22日の記事。
              (私の写真では見えないが、戦前の新聞は、しばしば「ふりがな」がふってあった。本文の帝・戦・約・軍など、
              一見して易しい漢字にもふってあるのもあれば、ない部分もある。)

昭和20年3月11日記事は、東京大空襲を伝えている。
どこに書いてあるかと言うと、中央に「B29、130機、帝都来襲」「深夜、市街地を盲爆」「戦力蓄積支障なし」と書いてあるのが見えるだろうか。
     (この日に来襲したB29は330機くらいと言う。『図説アメリカ軍の日本焦土作戦』p35(334機)、ウィキ(325機)、DVD『太平洋戦争』(300機))
戦前の横書き見出しは右から読む。「仏印の敵性勢力一掃に"断"」

3月22日は硫黄島陥落の記事である。

終戦後しばらくは、戦前を知る人たちが大勢いたために、新聞や大本営発表は全然現実を反映していなかった、あの頃はそうだった、
という形での記憶の共有があったけれど、現代では、そうした記憶を共有している人は、少なくなった。

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